工場の電気設備管理ってどんな仕事?仕事内容と1日のスケジュールを現役担当者が紹介!

「工場の電気設備管理って、実際どんな仕事をしているの?」
「1日のスケジュールは?現場作業ばかり?それともデスクワーク?」

転職を検討している方や、電気工事士・施工管理からキャリアアップを目指している方にとって、工場の電気設備管理の仕事内容は最も気になるポイントだと思います。

結論から言うと、工場の電気設備管理は

✔ 現場巡回
✔ 工事の安全管理
✔ 製造との調整業務
✔ 書類作成・予算管理

をバランスよく行う「管理職寄りの仕事」です。

この記事では、実際に工場で電気設備管理を担当していた私の1日のスケジュールをもとに、

  • 工場の電気設備管理の仕事内容
  • 現場での具体的な動き
  • どんな人に向いているのか

を詳しく解説します。

転職前に「自分に合う仕事かどうか」を判断できる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

工場の電気設備管理の仕事内容

工場の設備管理は、工場に設置されている生産設備を安全かつ効率的に稼働させるために
点検や保守、修理、改善を行う仕事です。

設備管理には管理する設備よって以下のような分野があります。

  • 電気設備管理: 受変電設備、配電設備、照明、動力設備、モーター、ヒーター、自火報設備など
  • 機械設備管理: ボイラー、ポンプ、ブロワー、配管、弁、空調設備など
  • 計装設備管理: センサー、制御システム、自動化設備など

私が担当していたのは、この中の電気設備管理です。電気は工場の「心臓部」であり、停止すれば
工場の生産自体が停止してしまいます。

そのため、電気設備管理は、工場全体を支える極めて重要なポジションです。

工場の電気設備管理の1日のスケジュール


ここからは、私が担当していた工場での実際の1日のスケジュールをご紹介します。

○7:45〜8:00 出社
○8:00〜8:30 朝ミーティング
○8:30〜9:30 工事手続き・安全対策
○9:30〜10:00 現場パトロール
○10:00〜10:30 メールチェック・返信
○10:30〜12:00 工事立会
○12:00〜13:00 休憩・昼食
○13:00〜13:30 現場パトロール
○13:30〜15:00工事打ち合わせ・現場説明
○15:00〜15:30 工事計画書の添削、書類回覧
○15:30〜16:00 工事進捗および工事予定の確認
○16:00〜16:30 夕方ミーティング
○16:30〜17:00点検報告書確認
○17:00〜18:00 発注仕様書作成、工事発注
○18:00~20:00 書類作成
○20:00~20:15 退社

7:45〜8:00 出社・メールチェック

朝出社してからまず行うのはメールの確認です。製造からの業務依頼や施工企業からの見積回答のメールを
確認します。1日の予定を整理して業務をスタートさせます。

8:00〜8:30 製造ミーティングへの参加

工場では毎朝、昨日の工場での実績やトラブル、当日の製造作業の予定などを運転主任から製造オペレーターや
設備管理担当者に情報を共有します。また、設備管理担当者からは当日の点検や工事の予定を連絡します。

8:30〜9:00 工事手続き・安全対策

製造ミーティングのあとは、当日の点検や工事の着工手続きを行います。施工企業の工事監督者が工事書類を
持って工事の受付に来ます。その書類の内容を製造の担当者が確認し、製造担当者、設備管理担当者、施工企業の
監督者の3者で、元電源カットなどの安全対策を実施されたことを確認したうえで着工許可を出します。

9:30〜10:00 現場パトロール

着工許可が出ると施工企業の作業員の方々が工事の準備をするために工場内に入場してきます。設備管理担当者は
工事の現場を巡回し、安全ミーティングが実施されているか、保護具を着用して作業されているかを確認します。
また、現場を巡回して、施工企業の監督者や作業員の方々とコミュニケーションをとり、日頃から相談しやすい
環境づくりをしておくことも設備管理担当者の重要な役割です。

10:30〜12:00 工事立会

ほとんどの点検や工事は、施工企業の現場監督者に任せてしまうことが多いです。しかし、一部の工事には、
設備管理担当者が立ち会う必要がある場合があります。それは、特に危険が伴う電源の引き込み工事や
サンダーや溶接などの火気を扱う工事です。

12:00〜13:00 休憩・昼食

休憩時間は工場内の食堂やデスクで昼食を食べます。昼食後は、人によって時間の使い方が異なりますが、
デスクで仮眠をとる人、職場の人と談笑する人、スマホでゲームをしている人がいます。

13:00〜13:30 現場パトロール

休憩後はまた工事の現場を巡回します。午前中の現場パトロールとは違い、工事の進捗確認や現場毎に
困っていることがないかを確認することが目的です。

13:30〜15:00 工事打ち合わせ・現場説明

設備管理は、製造から毎日のように新しい工事依頼が来ます。依頼の内容は照明やコンセントの交換などの
軽微なものから、モーターや電気盤の故障などの生産に直結するものまで様々です。
また、工事をするためには、安全対策のために元電源をカットする必要があります。しかし、設備によっては
停止してしまうと生産が停止してしまうものもあります。そのために、電気設備管理担当者は事前に製造担当者
と施工企業の監督者と打ち合わせを行い、実際の作業内容や工事に必要な時間や設備を停止することが可能な
時間を考慮して工事を計画します。
また、打ち合わせだけでは、見落としやすれ違いが発生する可能性があるため、関係者で現場を直接確認して
工事内容の摺り合わせを行います。

15:00〜15:30 工事計画書の確認・添削 

工場での点検や工事には、危険がつきものです。事前に現場の状況を確認したり、工事の内容を決めていないと
怪我をしてしまったり、最悪の場合には命を落としてしまう可能性があります。そのために、電気設備管理担当者は、
事前に施工企業の監督者に工事計画書を作成させ、その工事内容が依頼通りのものになっているか、安全に作業が
できる内容になっているかを確認します。
この作業は、慣れてくると軽視されることがありますが、電気設備管理担当者の仕事の中でも最も重要です。工事を
管理する立場として、現場で働いてくださる施工企業の監督者ならびに現場作業員の方々が安全に作業をしていただく
ことが電気設備管理担当者の使命だと思っています。

この業務は一見地味ですが、電気設備管理の中で最も重要な仕事の一つです。
事故が起これば責任は管理者に及びます。
「安全を守る立場」であるという意識を常に持てる人が、この仕事には向いています。

15:30〜16:00 工事進捗および作業予定の確認 

電気設備管理担当者は、1日の終わりに施工企業の監督者と連絡をとり、当日の工事進捗の確認と明日の作業の予定を確認します。その内容を工事連絡表に記入し、夕方の製造ミーティングで関係者に共有します。

16:00〜16:30 製造ミーティングへの参加

工場の製造現場では、朝のミーティングに加えて、夕方にもミーティングを確認します。夕方のミーティングでは
当日の点検や工事の進捗状況や明日の工事予定の確認がメインです。また、故障やトラブルが発生した場合には、この場で情報を共有し、処置の方法や実施時期について製造担当者と設備管理担当者で方向性を決定します。

16:30〜17:00 点検・工事報告書の確認

これで現場の作業は終了です。電気設備管理担当者は、現場作業が終わったあとに事務作業を行います。
点検や工事が完了したあとには、その点検結果や工事の内容が記載された報告書を施工企業の監督者が作成し、
提出してくれます。その内容を確認し、異常がないか、追加点検や補修をする必要性がないか、仕様書通りに
工事が完了しているかを確認します。

17:00〜18:00 工事仕様書の作成および工事発注

点検や工事を施工企業に依頼するためには納期や工事内容が記載された工事仕様書というものを作成する必要があります。工事仕様書は依頼した内容が正しく現場で施工されるために必要な書類です。工事仕様書がないと依頼内容がうまく施工企業に伝わっておらず、工事が正しく行われていなかったというトラブルが発生します。言った言わないのトラブルにならないように事前に依頼者と施工企業で内容を確認するための大切な資料です。
また、その工事仕様書をもとに電気設備管理者は施工企業に工事を発注します。

18:00〜20:00 書類作成

電気設備管理の仕事には、日常保全と呼ばれる軽微な工事以外にもモーターや配電盤の更新などの大型の工事があります。そのような工事を実施するには、会社として予算を確保する必要があります。そのためには、電気設備管理担当者がその工事を実施する必要性について会社側に説明し、納得してもらわなければありません。その説明資料を作成します。
また、月末にはその月の点検や工事の実績やトラブルを製造に報告するための月次報告会があります。そのための説明資料の作成も電気設備管理担当者の重要な仕事です。

20:00〜20:15 退社

まとめ

今回は電気設備管理担当者のとある1日のスケジュールについてご紹介しました。
電気設備管理は所属している会社や配属されている工場によって違いますが、1つの例としてあなたの参考になれば
嬉しいです。
工場の電気設備管理は、

✔ 現場巡回
✔ 安全管理
✔ 製造との調整
✔ 書類・予算管理

を行う、責任の重い仕事です。

しかしその分、

  • 専門性が身につく
  • 転職市場で強い
  • 将来性が高い

という魅力もあります。


このブログでは、電気工事士や電気施工管理技士として活躍されている方に向けて、今後のキャリアップのために役にたつ記事を投稿しています。電気設備管理に転職を考えている人で悩んでいる方の少しでも力になれば幸いです。

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